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2010年度トピックス
1
  2010年は記念すべき年となりました。アニュアルレポートは1990年に坪田一男前教授によって創刊されましたが、常勤医3名という小規模にもかかわらず作成されたことは特筆に値します。水道橋病院は2000年に市川病院からスピンアウトする形で始まり、ビッセン教授が国際的な眼科へと発展させました。角膜センター・アイバンクは1995年にわが国50番目のアイバンクとして設立、いまや日本を代表するアイバンクとなりました。
2 電子カルテ導入
  1月から病院全体として電子カルテの運用が始まりました。眼科は測定器械が多い、写真が多用されるなど、他科との相違点も多く、スムーズな運用が心配されましたが、今のところうまくいっているようです。
3 角膜クロスリンキング始まる
  水道橋合同プロジェクト進む円錐角膜に対する新しい治療として、角膜クロスリンキングが始まりました。比較的初期の進行途中にある円錐角膜の進行を遅らせたり止めたりすることができると期待されています。
4 IEK (IntraLase enabled keratoplasty) 始まる
  水道橋病院にあるフェムトセカンドレーザーを用いた角膜移植であるIEKが始まりました。ドナー角膜も患者さんの角膜もレーザーで切開するという方法で、移植角膜のデザインが自由である、縫合が少なくてよい、などの利点があり、適応の拡大が期待されています。
4 Boston Kpro 始まる
  歯科大から出すエビデンス、形に
人工角膜のひとつである Boston keratoprosthesis (Kpro) type1を用いた角膜移植が始まりました。ドナー角膜の中央だけをPMMA 製の Kpro で置き換えるという方法で、従来の角膜移植が 複数回にわたって生着していない患者さんに有効とされています。 国内でも行える施設はまだ限られているため、当科では意欲的に 取り組んでいきたいと考えています。
6 網膜硝子体外来、硝子体手術始まる
  当科は前眼部疾患を得意としていますが、網膜硝子体疾患の患者さんも来院することが多く、自分たちで治療する必要性を感じていました。今年ようやくスタッフと機械が整い、4 月から専門外来 を、12 月には第一例目の硝子体手術を行うことができました。
 
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