2009年9月より円錐角膜外来を開設しました。基本的にコンタクトレンズ外来のある金曜日に診察日を設けています。これまでの円錐角膜の治療はその程度に合わせて眼鏡、コンタクトレンズによる矯正を行い、装用あるいは矯正が困難となると、最終的には角膜移植を行うといった流れが一般的でした。近年、これらに加えて角膜内リング、conductive keratoplasty、クロスリンキングといった治療が行わるようになってきました。
当院ではこれまで、コンタクトレンズ外来でコンタクトレンズ治療を、進行した円錐角膜には深層層状角膜移植や全層角膜移植を行ってきましたが、これらに加えて角膜内リングによる治療を開始しました。さらにクロスリンキングによる治療を開始する予定です。円錐角膜の進行に合わせた治療だけでなく、進行予防がこれからの治療の標準になっていくことも十分考えられ、早期発見・早期治療を目標に、幅広く円錐角膜の方に対応できるよう努力します。
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