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国内留学で広がる角膜診療の未来

当科では原則として、いつでもどなたでも「角膜フェロー」としての研修生を受け入れています。 これまで、さまざまな施設からそういった国内留学生が来ては、卒業していきました。
今回初めて、留学元の教授に「歯科大に留学生を出すこと」についてお話を伺いました。常岡先生にはインタビューをお受けいただき、他の先生方には文書でご回答いただきました。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
※フェローのお名前は当時のものです

東京慈恵会医科大学より

葛西 梢 先生
在籍 2012年10月~2014年9月。
現東京慈恵会医科大学眼科。帰室後は 角膜外来を担当、角膜移植を精力的に行うとともに、関連施設で円錐角膜に対するクロスリンキング治療も行っている。

たった2年の歯科大留学で、
角膜外来を一から立ち上げるまでに「化けた」

スペシャルインタビュー

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昭和51年 東京慈恵会医科大学 卒業
昭和56年 東京慈恵会医科大学 大学院 修了
昭和60年 国立相模原病院 眼科 医長
平成2年 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 講師
平成 8年 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 助教授
平成12年 東京慈恵会医科大学 附属第三病院眼科 診療部長
平成19年 東京慈恵会医科大学 眼科学講座
主任教授・大学院医学研究科 教授

本学の眼科では、すべての分野を網羅することをモットーにしていますが、そうすると各分野が手薄になるとも言えます。そこで専門分野で集中的にやられている施設に国内留学させるということは、例えば網膜硝子体を学ぶために杏林にフェローを送るといったこともやってきました。特に本学では角膜を専門的にやる人が少なかったので、やはり角膜を専門的に学んで角膜外来を立ち上げられるような人材がほしいという思いから、島武謳カに歯科大への受け入れをお願いしました。数人の先生が立候補された中、角膜を学びたいという意志を特に強く持っていた葛西先生を送り出した次第です。

1年の予定を2年に延ばしての留学でしたが、正直に言ってまさかここまでになって帰ってくるとは私たちも予想していませんでした。葛西先生には失礼ですが、「葛西が化けた」と。実際に角膜外来を一から立ち上げただけでなく、皆の角膜に対する考え方がガラッと変わりました。葛西先生があれだけのものを持ち帰ったということにインパクトを得て、特に若い先生方が角膜に興味を持つようになったのは非常に良いことだと思います。
あれだけ人を育てられる歯科大はうらやましいというのが、私の実感です。

一つのものに対して上から下まで、皆が同じ目標をもってやれるということが、教育的に良い効果を生んでいるのでしょうね。若い先生方は、「次は自分が行きたい」というような話もしているようです。

 

旭川医科大学より

石居信人 先生
在籍 2014年4月~2015年3月。
現旭川医科大学眼科助教。フェロー先輩である花田医師と角膜外来を担当。

溜 裕美子 先生
在籍 2011年10月~2015年6月。
現在育休中。

花田一臣 先生
在籍 1998年4月~1999年9月。
現旭川医科大学眼科講師。角膜外来を長きにわたって担当。

五十嵐羊羽 先生
在籍 1995年4月~1997年3月。
現札幌厚生病院。旭川医科大学からの初めてのフェローであり、その後の交流の端を開いた。

 

歯科大は留学生を
北海道の角膜医療を支える「宝」にしてくれた

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昭和54年 旭川医科大学医学部卒業 同眼科入局
昭和55-58年 ハーバード大学眼科
Schepens Eye Research Institute 留学
昭和60年 釧路赤十字病院 眼科部長
昭和61年 旭川医科大学眼科 講師
昭和63年 同学 助教授
平成元年 ハーバード大学眼科
Schepens Eye Research Institute 留学
平成 4年 旭川医科大学眼科学講座 教授
平成17年 眼組織再生医学講座 教授(併任)
平成19年 旭川医科大学 学長

旭川医大から歯科大への留学が始まったのは、私の2回目のボストン留学中(1989年)に坪田一男先生(当時当科助教授、現慶應大眼科教授)とお会いしたことがきっかけです。先生のお人柄と実力から、角膜に関する教育はこの人に任せたいと思いました。

1995年から五十嵐羊羽先生を、1998年から花田一臣先生を市川病院へ送りました。市川病院のお家芸であるドライアイ診療や角膜移植に限らず、屈折矯正手術、羊膜移植術、アイバンク運営といった角膜疾患の診療と研究に欠かせない多くの基本を教示していただき、そして、彼らは旭川医大眼科角膜外来の礎となりました。

帰室後の先生方の活躍は「素晴らしい」の一語です。五十嵐先生は、190万都市札幌の医療の要である札幌厚生病院で角膜診療を発展させて、いまや北海道の角膜医療を支える第一人者となりました。花田先生は、市川病院で教えていただいた羊膜移植術と眼表面再建法の臨床研究を旭川医大で地道に継続し、それらの研究をまとめた素晴らしい論文により本学で博士号を取得しました。加えて花田先生は、旭川医大角膜外来を盛り上げ、北海道移植医療推進協議会のメンバーとなるなど移植医療にも大きく貢献しています。

石居先生は、種々の角膜移植術を見事にこなし、後輩の指導にも熱心で医局内で厚い信頼を得ています。また、積極的に角膜に関する講演を行い、角膜診療の普及に貢献しています。このように、市川病院で学んだ彼らは、北海道の角膜医療を支える「宝」として、かけがえのない、私の想像を絶する立派な「角膜医」となりました。また、溜先生は歯科大で良き伴侶にも巡り会い、現在は San Diego の Salk Institute で研究中のご主人と共に、最高の留学生活を送っています。

いま、教授として、学長として、教育とはなにかと考えると、それは、内容と作法だと思います。その両者を教えてくれたのが歯科大市川病院の皆さんです。

歯科大は、坪田一男教授が創られた、角膜の臨床・研究・社会貢献・国際貢献を見事に継続・発展させている Cornea Institute です。島撫°ウ授、スタッフの皆さんに心から感謝しています。もちろん、また誰かを行かせます。

 

東邦大学医療センター 大森病院より

柿栖康二 先生

2016年 4月~在籍中。
現在フェローチーフを務め、全層移植や内皮移植のトレーニングの真っ最中である。

 

新しい角膜外来の伝統を作るために
歯科大の文化を取り入れたい

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平成7年 大阪大学医学部卒業 大阪大学医学部眼科学教室入局
平成 9年 国立大阪病院(現大阪医療センター)眼科レジデント
平成13年 米国ハーバード大 スケペンス眼研究所 研究員
平成18年 大阪大学医学部眼科 助手(助教)
平成21年 東邦大学医療センター佐倉病院眼科 講師
平成23年 東邦大学医療センター佐倉病院眼科 准教授
平成26年 東邦大学医療センター大森病院眼科 教授
平成28年 横浜市立大学医学部眼科 客員教授

実は私は2014年に、教授就任が決まって赴任までの間に有給休暇をとって歯科大でお世話になり、日本一の角膜専門大学としての外来・病棟・手術の流れ、さらには医局運営について島赴ウ授からご教授をいただきました。1週間と短い間でしたが、自分が教室を主宰していくうえで大変参考になりました。

これから東邦大学では、新しい角膜外来の伝統を作っていく必要があります。その際、私一人の考え方では発展性がないと思い、新進気鋭の柿栖先生に最先端の角膜診療を勉強していただくことにいたしました。帰室後は、当科の角膜外来の主戦力として、臨床や研究に取り組んでいただき、歯科大の素晴らしい角膜の文化を東邦大に取り入れて発展していければと思います。

 

横浜市立大学医学部より

林 孝彦 先生

在籍 2011年4月~2012年7月。
帰室後、現横浜南共済病院医長。すでに300件を超える移植を行っている。後輩の指導も積極的に行っている。

 

帰室後は神奈川県下の
角膜移植手術の飛躍的増進に貢献

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平成元年 横浜市立大学医学部卒業
平成 2年 東海大学医学部分子生命科学研究員
平成 5年 横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修学
平成 9年 横須賀共済病院 眼科常勤嘱託医
平成10年 横浜市立大学医学部 非常勤講師
平成11年 国際親善総合病院 眼科医長
平成13年 横浜市立大学医学部眼科学 助手
平成14年 横浜市立大学医学部眼科学 主任教授
平成15年 横浜市立大学大学院 医学研究科
視覚器病態学 主任教授(兼務)

学会発表その他で拝見するように、歯科大が国内の角膜移植手術において最新、最先端の医療を行っていると認識しているため、林先生のフェローをお願いしました。

帰室後は角膜移植手術を積極的に行ってくれており、今まで歯科大に紹介していた患者様の治療を自分達で行えるようになり、大変助かっています。海外ドナーも使っており、神奈川県下の角膜移植手術件数が内皮移植手術(DSEAK, DMEK)も含め飛躍的に伸びました。

 

高知大学医学部より

角 環 先生

在籍 2003年9月~2005年8月。
現高知大学医学部眼科学内講師。帰室後は角膜外来を担当。角膜移植を多数手がけると同時に、アイバンク活動も積極的に行っている。

 

「角膜専門家になりたい」という
志をかなえてくれる場所

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平成2年 高知医科大学卒業 ・高知医科大学大学院(博士課程)入学
平成5年 米国国立眼研究所留学
平成6年 高知医科大学大学院(博士課程)修了
平成8年 高知医科大学眼科学教室助手
平成10年 米国国立眼研究所留学(文部省在外研究員短期)
平成11年 米国国立眼研究所留学(文部省在外研究員短期)
平成12年 ジョージア医科大学分子医学遺伝学研究所留学
(文部省在外研究員長期)
平成16年 高知大学医学部眼科助教授
平成20年 高知大学医学部眼科教授

角先生が角膜に興味を持ち、角膜専門家になりたいという強い意志を感じました。その際に当時歯科大にいらした藤島先生に相談してお力添えを頂き、東京歯科大学市川病院へフェローとして参加させてもらえることとなりました。帰室後の角先生の活躍ぶりは抜群に素晴らしく、高知大学眼科学教室のオーナーのような感じですね。

人員に余裕ができたら是非とも、角先生の跡を継ぐような人材をお送りしたいと考えております。その際はよろしくお願いします。

 

慶應義塾大学医学部より

2006年4月以降に常勤として入職された先生方

山本祐介 先生 大本雅弘 先生 矢津啓之 先生
重安千花 先生 平山雅敏 先生 樫塚絵実 先生
番 裕美子 先生 太田 優 先生 山口剛史 先生
市橋慶之 先生 遠藤安希子 先生 谷口 紫 先生
福山雄一 先生 鳥山直樹 先生 林 李恵 先生
許斐健二 先生 三田村浩人 先生 中山直彦 先生
宇井理人 先生 小川 護 先生 清水映輔 先生


「角膜といえば歯科大」
というポジションの継続を

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昭和55年 慶應義塾大学医学部卒業
昭和55年 慶應義塾大学医学部眼科入局
昭和58年 国立栃木病院 眼科医長
昭和60年 米国ハーバード大学 留学
昭和62年 国立栃木病院眼科医長
平成 2年 東京歯科大学助教授・市川総合病院眼科部長
平成10年 東京歯科大学教授・市川総合病院眼科部長
平成16年 慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学病院眼科診療部長
平成16年 東京歯科大学 客員教授

もともと私が歯科大にいたというところから、慶應の関連病院としての歯 科大をしっかりとサポートするという大きな流れのもと、歯科大への国内留学が始まりました。歯科大に行った先生はみんな頑張ってくれていてありがたく思っています。

今後も国内留学は是非続けて、慶應グループの中で角膜の研究と言えば東京歯科大というポジションを、是非保持してほしいと思います。

 

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