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 2000年にディズニーランド横の東京ベイホテル東急で開催させていただいてから14年の時を経て、ふたたび主催させていただくこととなりました。

 歯科大らしいユニークな学会をという意気込みで、角膜カンファランス初となる沖縄の地での開催を提案、許可してくださった関係諸先生方には深く感謝申し上げます。琉球大からのフェローのアドバイスも受け、テーマを「ちゃーがんじゅーちゅら角膜」(いつも健康で美しい角膜)とし、沖縄の地の利をいかした楽しい学会とするべく、一同頑張りました。初物尽くしの意欲的な学会ともなり、結果的に1000名を超える方のご参加をいただきました。この場をお借りして、厚く御礼を申し 上げます。

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学術プログラム ユニークなプログラムと国際化にむけた取り組み

学術プログラム

 主催するからにはぜひ歯科大らしいプログラムにしようという思いで、さまざまに工夫を凝らしました。特別講演には、国際的にも著名な眼科医で島賦w会長の長年の友人でもあるDonald Tan 先生(Singapore National Eye Centre、SNEC)をお招きし、「Innovations in Corneal Lamellar Surgery For Asian Corneal Diseases」というテーマで、昨今の角膜移植術の進歩についてご講演いただきました。また、会長企画として「達人たちのマイブーム」と「Controversies in Cornea」の2つのシンポジウムが開かれました。「達人たちのマイブーム」は、すでに功成り名遂げた大御所の先生方に、個人的に興味を持っていることやこれまでの失敗などを学会発表の枠にとらわれず自由に話していただくというものです。ご登壇いただいた先生方には趣旨を存分にご理解いただき、どれもたいへん面白いご講演となりました(下記参照)。

 「Controversies in Cornea」では再生医療・ドライアイ・翼状片などの分野について、それぞれのトップランナーの先生方にディベート形式で様々なディスカッションをしていただきました。フロアーからも多数の質疑応答があり、日々の臨床でのコツや悩んでいること、また、それぞれの知識・考え方・問題点を共有し学ぶという本来の学会のあり方が見えた気がしました。

 また、今回はじめて一般口演の発表カテゴリーを大幅に変更しました。角膜カンファランスでは慣例的に、解剖学的な位置に準じて発表カテゴリーの順番が決められていましたが(涙液、角膜上皮、角膜内皮、実質……といった具合)、臨床研究、基礎研究、あるいは新しい術式や検査といった観点から横断的なカテゴリーに分けることとし(下図参照)、各セッションともまとまりのある有意義なプログラムが組めたのではないかと思います。

 さらに今回から始まったユニークな試みのひとつとして、特別講演・シンポジウム・一般口演はスライドを英語で作成(発表は日本語)、ポスターは英文抄録記載、というルールがあります。以前より日本角膜学会理事長の大阪大学西田幸二教授が角膜カンファレンスの「国際化」をキーワードに挙げられてこられており、これを具現化する試みの一つだったといえます。参加者の反応など不安点もありましたが、いざ学会が始まると一般口演でも熱いディスカッションが繰り広げられ、ポスター発表においても英文抄録があることは海外からの参加者に大変好評でした。


愛媛大学 大橋裕一教授
コロナサインと角膜内渦流


京都府立医科大学 木下茂教授
角膜内皮細胞の不可思議さ


慶應義塾大学 坪田一男教授
“ アイシャンプー”と“JINS モイスチャー”


SNEC Prof. Donald Tan
Corneal Inventions:Failures and Futures


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学術プログラム ユニークなプログラムと国際化にむけた取り組み

 今回、角膜カンファレンスでは初めてとなる、アイバンクに特化したテーマでの企画を設けました。

 初日には「楽しいPED(Patient, EyeBank, Doctor)」と題したアイバンクシンポジウムが開かれました。第一部では、「いま、アイバンクでは」というテーマで日本と海外のアイバンクについて、特にシステム面での違いや、行政や日本臓器移植ネットワークそれぞれの立場からの考えなどについて、講演がありました。また、羊膜バンクなどの組織バンクとアイバンクとの連携についても述べられました。第二部では、「これからのアイバンクにできること」というテーマで、コーディネーターの取り組みや、地域での活動、あらたな角膜・強膜の移植に関する講演が行われました。

 翌日にはコメディカルプログラムが行われ、第一部「アイバンクドナーデータ比較」では、全国5 つのアイバンクから、ドナー情報の分析(ドナーの年齢、性別、原疾患) と提供角膜の評価項目について報告して頂きました。第二部では、トレーニングセッションとして、「1:ケラトアナライザーを用いた角膜内皮細胞の測定」と「2:マイクロケラトームを使用したDSAEK グラフト作成」について、ポイントの講義とウェットラボを行いました。

 参加者からの評価は高く、近年アイバンクに求められるニーズは高まっており、今後も角膜カンファランスでのアイバンク・プログラムの継続が望まれます。

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懇親会・フェアウェルパーティ

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 角膜カンファランスでは、そのモットー「よく学び、よく遊べ」に則り、会期中にさまざまなレクリエーションが催されます。二日目の夜に行われる全体懇親会もその一つで、ただの立食パーティに終始することなく、主管校が工夫を凝らした余興を準備するのですが、今回我々は『沖縄ちょい足しそばコンテスト』と『C-1グランプリ』を企画しました。

 『沖縄ちょい足しそばコンテスト』は、沖縄そばを各々の地方の特産物でアレンジして美味しさを競うもので、8大学がエントリーし、熱い接戦が繰り広げられましたが、岩手の特産品『まめぶ』をトッピングした岩手医科大学のグループがチャンピオンに選ばれました。仙台での角膜カンファランスに引き続き第二回となった『C-1 グランプリ』では、様々な芸風の5大学が楽しませてくれました。中には医局の大先輩をネタにしたコントなどもあり、どれも楽しかったです。

 ドッジボール大会の覇者となった筑波大学大鹿先生チームの表彰も行われ、チーム代表の大鹿教授に表彰状が授与されました。

 また、最終日の全プログラム終了後には、これも学会初の試みとして「フェアウェルパーティ」が催されました。帰りの飛行機の時刻という制限のあるなか、100名近くのご参集を得て、見事な好天のもと、テラスを開け放った会場でグリル料理を楽しみました。高静花先生(大阪大学)にはハンマー・ダルシマーというたいへん珍しくも美しい音色を奏でる楽器で演奏をしていただき、パーティを盛り上げていただきました。

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ドッジボール大会

 「よく学び、よく遊べ」のモットーを実に大切にする角膜カンファランスでは、「アスレチック大会」が開催されます。競技種目は主管校が決定し、障害物競走あり、大綱引きあり、駅伝リレーありと毎年様々ですが、今回我々はドッジボールを行うことにしました。

 学会会場となった沖縄コンベンションセンターは、すぐ後ろが宜野湾のビーチになっていたため、砂浜でのドッジボール大会となりました。16校16組が参加予定を表明していましたが、当日の好天も後押しして直前に参加するチームが増え、多数のチームにご参加いただきました。活躍めざましたかったのが、2 組がエントリーした筑波大学でした。2 組とも順当に強豪校を撃破し、決勝戦は筑波大学同士の対戦となり、決勝戦にふさわしい名勝負が繰り広げられました。結果、大鹿教授チームが平岡先生チームを接戦で破り、見事優勝されました。

 海外ドナーの手配で協力関係にあるSightLife(米国シアトル)CEO のMonty Montoya も大いに楽しまれ、「シアトルでもやりたい」とコメントされ、ドッジボールの普遍的な魅力を再確認した次第です。また、ドッジボールは小学生以来、童心にかえって楽しかった、角膜カンファランスらしかったと、多数の喜びの声をいただき、思い出に残るアスレチック大会となりました。

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角膜ナイトスクープ優勝報告 黒田家ゆかりの正明膏を再現!

鳥山直樹

 角膜カンファランスでは、通常の学会では聴けないような眼科に関する幅広い知識習得を目的にした「角膜ナイトスクープ」という企画があります。楽しく学べるよう、大阪朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」という人気長寿番組にインスパイアされたもので、本学会の名物企画ともなっています。日常のふとした眼の疑問を、全国から選ばれた4 名の探偵役の眼科医が自らの足で調査・解明し、選んだ疑問の面白さや調査の学術度の高さなどを競い合うもので、「イグ・ノーベル賞」のようなものを想像するとよいかもしれません。当院も主催校の責任として1名参加することとなり、私が選ばれました。

 テーマを決めるにあたり、学生時代に読んだ司馬遼太郎の播磨灘物語の中に目薬についての記述があったことを思い出し、2014年度のNHK大河ドラマは黒田官兵衛が主人公であり、発表のタイミングからしてテーマはこれしかないと決めました。

 「軍師官兵衛」の第一話では、黒田家は神社のお札と一緒に目薬を売ることで財を築き、家臣を得て、小寺家に家老として取り立てられたとありました。この目薬は実際にあったのか。もし、あったとしたらどのような成分で、どのような効能があったのだろうか。眼科医としてこの問いに答えるため、黒田家ゆかりの地を巡りました。兵庫県姫路市や福岡県のゆかりの地を訪ねるうちに、ついに福岡県須恵町にある“ 黒田藩の眼療医” を起源にする田原眼科で、江戸時代のものと思われる貝殻に入った眼軟膏を発見しました。しかし当然ながら変性が進んでおり、成分分析にかけても詳細不明であり諦めかけたところに、地元の教育委員会の協力で古文書を発見することができ、ここからレシピを知ることができました。そこに書かれていた全ての材料を、困難でしたがなんとか入手し、これを古文書通りに調合することを試みました。複数回の試行錯誤の上、ついに正明膏という名の眼軟膏を再現しました。そして、ウサギや自分の眼に点眼し効能を調べたところ、正明膏には抗菌作用があり、ドライアイにも効果があることがわかりました。

 軍師官兵衛を意識して、鎧兜を装備し、刀を腰にさし、東京歯科大学市川総合病院眼科の旗を掲げながら、会場に入場、発表しました。発表は大好評で、ダントツの成績で優勝することができました。

 この発表のおかげで9 月に福岡で開催された全国病院学会という大きな学会で、市民講座「黒田官兵衛と医療」のシンポジストとして発表する機会を与えられました。年末年始の休日を利用し、官兵衛の墓所に御礼報告に行く予定でいます。

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