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・2023.12.14 イブニングセミナー
角膜とコンタクトレンズ
川崎市立多摩病院 眼科部長 松澤亜紀子 先生

角膜不正乱視とコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズの選択が必要

@球面HCL
A多段階HCL
B強角膜HCL

ペルーシド→大きい球面
オーバル→球面>多段階
ニップル 多段階<球面
グロブス ピギーバック、特殊レンズ

オーバル

K値が強い場合には多段階orピギーバック(K52以上、上皮障害がある場合も)
BCの選択
  継承7.8-8
中等度7.5-7.7
重度7.0-7.5
CASIAのプログラムでも
多段階は球面-1mm目安
レンズの大きさ トライアルは8.8mmがおおい
下方に突出が偏位している場合は突出レンズを選択

HCLのフィッティング
3点接触タイプが一番いいが難しい場合は2点接触タイプ

円錐角膜とトーリック
不正乱視と角膜乱視がフィットしない

円錐角膜に対するトーリックIOLの適応
軽度の円錐角膜で進行していない
HCLを装用していない、装用する予定がない
角膜正乱視が主体で高次収差が少ない

角膜中央のflatな形状に合うように多段階カーブを選択

角膜中央フラット
オルソレンズが原因のことも

角膜移植後の症例
角膜混濁+角膜不正乱視
多段階カーブ

円錐角膜後のPKP
必ずしも移植後用のHCLが合うとは限らない

続発性アミロイドーシス
強膜レンズで角膜移植を

HCLのケア
レンズ内面の汚れによる角膜上皮傷害
レンズはドライにして観察

症例でみる、カラーコンタクトレンズ

レンズのエッジによる圧迫

角膜潰瘍、浸潤あり
2週間後の再診で新たな潰瘍

渋谷の量販店で買っていて、薬局で買えることを知らない

Over useによる角膜浮腫
カラーコンタクトレンズによる角膜変形

レーシック術後角膜拡張症
カラーコンタクトレンズでピギーバック
角膜混濁、内皮減少
HCL処方するも来院せず

コンタクトレンズケア
ソフトコンタクト
MPS、過酸化水素、ポピドンヨード
消毒がキーワード

消毒剤の評価方法、スタンドアロンテスト
細菌3種類、真菌2種類
MPDS: 細菌1/1000、真菌1/10で合格

MPS: 細菌それぞれ1/10以下
真菌増殖認めない
→レジメンテスト、すすぎとこすりで基準以下

消毒効果はMPSが低い

どの消毒システムでも装用前のすすぎは必須

一緒に並べてあってわからない
実は、消毒効果に違いがある

コンタクトレンズによる老視矯正
モノビジョンについて

両眼-2D 調節力-1D
優位眼S:-2D
非優位S:-1D.
-2Dくらいだと成功しやすい

モディファイドモノビジョン

両眼-2D 調節力-1D
優位眼S:-2D
非優位眼S:-1D Add2D

優位眼を低加入にすると遠方が良好

優位眼を遠方に、非優位を近方に
遠くの見え方にこだわる場合は、優位を単焦点に
立体視が必要な場合はモノビジョン法は選択しない
残された調節能力を考慮して、矯正方法を

角膜不正乱視にコンタクトは強い味方に
カラコン、ケアの知識不足も眼傷害の原因の一つに
コンタクトレンズをうまく使うことで、生涯にわたって快適な生活を

 

 
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