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ドーナッツセミナー実施記録
・2019.08.29 第158回ドーナツセミナー実施記録
オキュラーサーフェス感染症の診断と治療戦略
広島大学病院 眼科 診療教授 近間 泰一郎 先生

【起炎病原体の違いによる病巣の特徴】

 

グラム陽性菌

グラム陰性菌

真菌
酵母菌

真菌
糸状菌

アカント
アメーバ

形状

円形

輪状
円形

円形

不正
衛生病巣

多発性

境界

明瞭

不明瞭
強い浸潤

比較的明瞭

羽毛状

不明瞭

部位

中央部

中央部

中央部

中央部

中央部

原因

外傷
免疫抑制

CL装用

免疫抑制

外傷

CL装用

エンピリックセラピー(経験的治療)
↓起炎菌の同定:塗抹検鏡、培養、薬剤感受性の確認

ディ・エスカレーション(標準治療)へ

●MRSAに対する治療
・・・CP感受性あることも多い、バンコマイシン軟膏と合わせて使用
●コリネバクテリウム
・・・最近ではキノロン耐性が多い

 

【予想される起炎病原体別の初期治療方針】

起炎病原体

処方点眼薬

注意点

グラム陽性菌
(ブドウ球菌、肺炎球菌)

セフェム+キノロン

肺炎球菌:キノロン耐性多い
コリネバクテリウム:キノロン耐性50%

グラム陰性菌
(緑膿菌、セラチア)

アミノグリコシド+キノロン

アミノグリコシドの薬剤毒性に注意(頻回・長期は禁忌)

酵母菌(カンジダ)

ポリエン系:ピマリシン
フルコナゾール:ジフルカン(自家:0.1%)
キノロン(混合感染予防)

ピマリシンの薬剤毒性に注意(頻回・長期は禁忌)
フルコナゾール薬剤耐性増加傾向

糸状菌(フサリウム)

ボリコナゾール:ブイフェンド(自家:1%)
キノロン(混合感染予防)

MRSA

クロラムフェニコール
バンコマイシン眼軟膏(オーダー制)

キノロン耐性80%

淋菌

セフェム(全身+局所):セフトリアキソン(ロセフィン)1回、ベストロン併用

  • 3日間同じ治療をして治療効果判定
  • 「念のために」の追加は極力しない
  • 角膜保護剤は不要。最少数の点眼で開始する。
  • 点眼回数は6回まで(細胞障害がつよい)

 

★塗抹で血球成分をみる!
クラミジア→好中球
アレルギー→好酸球
ウイルス→リンパ球

ex) 瞼結膜に点状出血、偽膜
→濾胞性結膜炎(クラミジアなど)と疑われがち。。
擦過をするとリンパ球→EKC!

EKC後びまん性上皮下浸潤
数年経って瘢痕化すると、不正乱視をきたす!
数年経っても再発する症例あり。長期に診ていく必要がある。ムンテラ大切。

病巣部で検出される細胞成分
多核白血球 細菌、真菌、クラミジア
単核球 ウイルス
好酸球 一つでもあればなんらかのアレルギー
形質細胞 クラミジア 

角結膜上皮細胞
多核巨細胞・・・HSV、VZV
封入体・・・クラミジア

病原体
細菌・真菌
アメーバシスト

ギムザ染色:ディフクイック
グラム染色:フェイバーG
病原体(グラム陽性/陰性)
蛍光染色:ファンギフローラY → 真菌、アカントアメーバ

血液寒天培地:細菌
サブロー寒天培地:真菌
アカントアメーバ培地  掻爬した上皮を乾かないように滅菌生理食塩水につけておき、検査室で塗布する。

病原体の同定
塗抹と培養 48%
塗抹のみで陽性 38%
塗抹を行うことが非常に大切。

感染性角膜炎の治療は塗抹検鏡によって行うことが大切!
・迅速診断可能
・鑑別診断
・起炎菌同定
・自己診断へのフィードバック

ex) 7歳 男児
膿瘍と免疫輪・・・真菌を最も疑う!
酵母型真菌による角膜炎

アルテルナリア
ススカビ属
自然環境中に広くみられる。

・フルオレセイン染色をしよう
・問診で観戦の背景因子を探ろう
・起炎病原体・原因を知る努力をしよう
・角膜だけでなく周囲(結膜、睫毛根、眼瞼縁など)も観察

生体共焦点顕微鏡
血球などよくみえる
細菌、真菌かそうでないかは予想がつく。

 
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