ぶどう膜炎の診断について
一般的には・・・
問診、検査など
↓
ある程度推測
↓
だいたいステロイドで治療
↓
だいたい治っちゃう
- ●問診
- 出身(ex. HTLV−1:九州に多い) 生活状態、嗜好品、身体的所見(ex. ベーチェット:顔が濃くてまつ毛が長い)
- ●検査
- 採血:決算、生化学、抗体など
レントゲン
ツベルクリン
・前房水を用いた診断
感染性ぶどう膜炎の診断、リンパ腫の診断
・硝子体液
ヘルペス、種々のぶどう膜炎(硝子体混濁を伴う)
グッズ:ニプロ前房水ピペット・・・安全、簡単
眼内液PCR
PCRシステム12連ストリップ 15分程度で定性が出る。
アメーバの擦過→PCRで治療効果も判定。
- 手術
- 過去:さらなる炎症を引きするので禁忌
- 現在:低侵襲、ステロイド併用で行う
安全か → 視力低下はなし - 手術で診断できるぶどう膜炎、類縁疾患
疫学:ぶどう膜炎原因疾患 原因不明 3割以上
*CD4/CD8が3.5以上ならサルコイドーシス内眼炎の可能性が高い!
肺胞洗浄よりも感度が高い。(pureな細胞がとれる)
ぶどう膜炎において硝子体手術、細胞採取、解析
UMIN000004980
下方に病変が強い→サルコイドーシスに特徴的。眼底でははっきりとした滲出斑が出る。
サルコイドーシス・・・P. acnesの検出
術後はステロイド+クラリスロマイシン(ステロイドoff後も抗菌薬は長期にわたって続ける)
- ・MEがない
- 視力予後いい
- ・MEのある
- 炎症サイトカインが多い。慢性炎症が起こっており、視力予後が悪い。
- →早めの手術が好ましい。(ステロイドの繰り返し投与せずに)
- Viral infection
- CD8高い症例は予後が悪い
- HSV 若い人に多い
- VZV 高齢者に多い 予後悪い
手術のタイミング
- 早い 癒着強い、炎症強い
- PVDが起こるまでまつ 癒着弱い、ウイルス量減少している → 結果的に剥離を治す手術となる。
手術は炎症をきちんとコントロールしてから!
ウイルス性ぶどう膜炎のポイント
- 早期に診断(ウイルスの型まで)
- 強力な抗ウイルス、抗菌薬使用
- 早期の手術は避ける
- 周辺部までしっかり郭清(場合によっては網膜まで)
- レーザーで後極を守る
- 術後の抗炎症
- 眼原発悪性リンパ腫
- 硝子体混濁++ アミロイドーシスとの鑑別が困難
- 病理診断 眼内液で悪性細胞出れば全身投与が必要。
感染性眼内炎疑い
術後眼内炎 10年前 レクトミー+P+I
糖尿病あり
ERG:感染性眼内炎の場合、必ずflatになる!
手術→VRCZ、IPM/CS点滴、VRCZ、MF点眼
- 真菌性眼内炎
- 前房水 PCR−
- 硝子体 PCR 真菌↑
症例)白血病 若年者
IVHからの真菌感染
病変をとらなければ治らない。→真菌の病変を網膜下から抜去する。
- 内因性眼内炎
- 必ず右眼に起こる(動脈の分岐の仕方によってより血流が良いため)
- 細胞の動きがゆっくり
- 細菌性は細胞の動きが早い
CD4/CD8高値 S-サルコイドーシス or D-サルコイドーシス さらに高値→D−サルコイドーシス
CD8高値→ viral infection or tumor
ただしCD4も高値 → unknown サルコイドーシスの可能性も