小児患者が来院したら
- 泣かれると困る
- 検査・診察時間がかかる
- ORTに丸投げ
- 自分がみていていいか心配
- どこかに紹介したい
診療情報が少ない
得られる情報は
外眼部、眼位、red reflex test、問診!
問診票 いつからどのように、どこか行きましたか
既往歴 小児専用のリスト活用
家族歴 親だけでなく、きょうだいにも注意する
自覚的検査が信用できない
3歳まで視力検査ができない
4歳(1.0)が基本
検査結果が変化する
変動の理由:発達途中、集中できない、気分が乗らない、心因的、本当の眼疾患
検査ができないときは
検査員を変える、何かを食べてから、機嫌を直して、無理させない、後日やる、など
Skiascopeが最適
-光が弱い
-離れている
-触らずできる
反射で異常を発見する 暗すぎ→異常、明るすぎ→異常
同じ子で左右差があれば何かがおかしい。
→FEVR症例(片眼で暗い、眼底検査で黄斑の位置異常を発見)
CASE
●主訴:白色瞳孔 1歳8ヶ月
一見眼底(後極)は正常→白色瞳孔?
母親に写真を提示してもらう→下方視している
コロボーマ(下方の脈絡膜欠損)
親の言う事はちゃんと聞く。
●8ヶ月 男児
主訴:眼球の大きさが違う
生後4M〜8M 様子を見ていたら、だんだん右が大きく
角膜径 13mm/11mm
眼圧 52mmHg/15mmHg
エコーで高輝度 → 網膜芽細胞腫を発見 → 眼球摘出
両眼性 3〜4割 対眼を半年毎に必ずフォローする
●9歳男児
外斜視
両眼外直筋後転が基本手技
近見斜視角>遠見斜視角→内直筋前転
20歳以上ではほぼ局所麻酔、侵襲の大きい手技をともなうときは全身麻酔で
・内斜視はできるだけ早期(2歳未満)
・3歳以上のない斜視手術は整容的理由
・外斜視はコントロール不良なら(目の位置を正位に出来ているか:コントロール:スコアリングあり)
・目立つ様なら就学前に
・視機能の改善は副次的
術後プールは1ヶ月入れない。
おすすめ書籍
・斜視手術 カラーアトラス Springer Japan K. Wright著
Wright先生 グルーブフック(溝付き斜視こう)
・ポイントマスター
小児眼科・弱視斜視 外来ノート 浜松医大
●2歳男児
時々目がずれる
→ずっと上方視→眼瞼がおちてくる
重症筋無力症 opeしては危ない!
Ice pack testやってみる
歯科大からの症例 feed back
●65歳 女性
交通事故によるくも膜下出血後の滑車神経麻痺、複視を自覚
回旋あり
・右下斜筋切除術施行 下斜筋→外方回旋に関わっている
→右上斜視が改善
●右角膜移植後の外斜視
外傷後角膜移植
B)複視
角膜移植後、眼圧上昇は避けたい、将来glaになる可能性、結膜を温存
→全身麻酔下で極小切開斜視手術
→プリズム8ΔXTまで改善
●12歳男児
半年 1日に何時間か複視
APCTで6ΔET
変動が大きい
急性内斜視の診断
ボツリヌス毒素治療→一時的に効きすぎ→1ヶ月で落ち着きその後再発なし
ボツリヌス毒素療法
もともとは斜視治療として発見された・・・現在では眼瞼痙攣など
Axonal Sproutingによって効果が弱まる
施注の注意
筋電図計+施注射
Botox斜視
有効な症例も多いが、効果や戻りのばらつきが大きく、調整が難しい
ヘルペス性角膜炎の再発の症例もあった。症例を選ぶ。
コドモに勝つ診療のためには
・つかみ ・・・ 白衣とマスクをはずすのが基本!
・小さい子にもinformed consent
・武器を用意(おもちゃ)