<網膜硝子体疾患の割合>
DM関連疾患4割
網膜剥離3割
黄斑疾患3割
<OCT>
MH術後はIS・OSlineよりもELMの方が視機能を示唆する
最近はSS-OCTが主流で、強度近視・脈絡膜疾患・硝子体混濁・ガス下でも評価しやすい(ex:剥離後ガス下、網膜分離症などでも途切れずに見れる)
<歯科大での適応疾患>
@手術を要する黄斑疾患
A.黄斑前膜 ERM
特徴
PVDのある中高年に多い(90%)
本疾患みたら周辺部まで網膜観察を要する
見えづらい原因は膜によるフィルムと、形状の変化による
視力低下、変視、大視症(→錐体細胞の配列異常による)
※特殊な形としてpseudoMH(MHに進行することは極めて稀)
手術適応
進行性の視機能低下
自覚症状
※白内障の有無で、phakiaなら術後白内障のriskがある
※PVDの有無で、術後網膜裂孔合併のriskがある
方法
23Gの3ポートで、マキュエイドで可視化し、ERM(+ILM)peelingをする
場合によってはairをいれる
術後効果
変視が完全には改善しない
最高視力までの回復には1年くらいかかる
術後視力は、術前視力に相関する(→つまり、あまり進行しているPtでは予後が悪い)
再発5%あるが、再手術するまでのものは稀(ILMpeelingまですれば再発はほぼ0)
黄斑浮腫は自然消退することが多い
B.黄斑円孔 MH
stage分類について
→stage2以降で手術の適応(=全層円孔)
特徴
60歳代に多い
分層円孔では基本的に手術適応なし(pseudoMHとの鑑別が難しい、しかし本疾患ならERMを認めない!)
視力回復も段階的で徐々に
ERMを合併したMHに注意
fluid cuff・・・黄斑部の円孔とそれに伴う周辺の限局性の網膜剥離。そこの辺縁にMEあれば新鮮な症例と考える
RPE部分が高輝度反射あると陳旧性MHと考え、視力回復難しい
→inverted ILM flap techniqueにより閉鎖率はあがったが、本当に視力があがるわけではない
SF6(20%)でうつ伏せで3日、それ以降はしばらく仰向け以外はok、2週間くらいしたら体位フリー
C.黄斑硝子体牽引症候群 VMT
foveaにのみ認めるのは1AのMHと同じと考える
A黄斑浮腫に対しての治療
→経過観察でも完治することもあるが、最近は注射が主流
A.抗VEGF薬、ステロイド剤
BRVO適応にアイリーアも近日中に認可される予定(現在はルセンティスのみ)
ルセンティスは3割自己負担で55000円程度
ケナコルトstiは下鼻側が推奨(視神経障害、ptosisになりにくい)
B.網膜光凝固
fovea近傍では短時間照射で、弱めの出力でやる→中心暗点の予防
FAGでNPAあればもちろんすぐにレーザー
C.硝子体手術
ERM合併例には良い
手術しても成功率は50%程度
BDMの黄斑浮腫に対しての治療
A.抗VEGF薬、ステロイド剤
RVOに比べてルセンティスよりもマキュエイド等のステロイドのほうが著効することが多い(炎症が原因の主体)
マキュエイドは防腐剤除去されているのでケナコルトとは違って硝子体注射可能
〜マキュエイドについて〜
・2−3回注射することもあるが、3ヶ月くらいは効果持続するし、保険適応で3割自己負担で5000円程度と安価
・しかし白内障は必発なので、psudophakiaがいい適応
B.網膜光凝固
MAへの直接凝固、輪状白斑の中への間接凝固は重要!!
FAGでNPAあればもちろんすぐにレーザー
C.硝子体手術
ERM合併例には良い
手術しても成功率は高くない
C内眼手術後(白内障)の黄斑浮腫に対しての治療
DMEと同じで、炎症が原因の主体なのでマキュエイド硝子体注射が有効
ケナコルトstiも有効
<質問タイム>
・cat ope前にlattice dege.があるのみであればlaserはしないが、対眼でRDの既往ある人にはlaserする