山中因子(OSKMの4因子:Oct4,Sox2,Klf4,c-Myc))によるリプログラミングについての話
→従来は幹細胞から分化した細胞がもとに戻る(幹細胞に戻る)ことはできないと言われていたが実はできる
マスター転写因子によって、ある種に分化した細胞が、ほかの分化細胞に直接的に変化できる(=ダイレクトリプログラミング)
→つまり、幹細胞を経由しないダイレクトな変化
<マイクロアレイ解析>
角膜上皮細胞CEC vs ES細胞、心筋細胞CM、線維芽細胞FB、結膜上皮細胞Cj
<iPS干渉法>
CECに山中因子付加によってiPSCとなる
そこにマスター転写因子とおもわれるものをいれることでiPSC化するのを阻害できるか観察し、マスター転写因子を同定
→25因子の強制発現によりCECとなった
→次に1因子ずつ抜いてどうなるか
→最終的に6因子を同定(FBから多段階ステップでCECが誘導される)
<まとめ>
・いくつかの転写因子は角膜上皮からiPS誘導を強く阻害した
・iPS誘導を強く阻害する転写因子は上皮発生に関与していた
・6因子の強制発現は皮膚線維芽細胞から角膜上皮様細胞への分化転換を誘導した