<一般的な難症例>
成熟、小瞳孔、角膜混濁、チン小帯断裂、IOL偏位、IOL落下
*成熟白内障のポイント
術中マッサージすると硝子体圧下がる
前嚢が前に凸だとCCC流れやすいので、ちゃんと粘弾性でおしつけること
稲村鑷子用いる、染色も重要
まずは小さく前嚢を切開し、IAで少し皮質吸引して、それからまた拡大していく
NX70は安定性高いので重宝している
*小瞳孔白内障のポイント
八重式剪刀で虹彩を全周小さく刻んで、粘弾性でストレッチかけて標準の大きさにする
瞳孔括約筋全幅きっていないので、術後に瞳孔動きよいので対光反射見れるし、あとで切開したのかわからない
ちなみに…
瞳孔形成術は、マニーの両端長針を使用してASRできる
原田病などの眼底みたい症例では、瞳孔は大きめに形成する
*角膜混濁白内障のポイント
27Gのシャンデリアを大阪大の大島先生が使用始めた
その徹照ですらみえないような強い混濁の場合はECCEする(もちろんそのあと移植)
眼圧は低くなると角膜浮腫が一時的になくなることもある
*チン小帯白内障のポイント
小切開(2箇所サイドポート2mm、強角膜切開3mm)+ポケット2箇所(1箇所は強角膜切開)+ICCE+aーvit+IOL逢着 が基本
カートリッジに逢着糸を結びつけたIOLをセットして眼内に挿入し、対面通糸する方法の紹介
*IOL偏位のポイント
眼内レンズカッターというのがあって、それで半分にきれば3mmのwoundeからだせる
あとは一般的なIOL逢着と同じ流れ
*IOL落下のポイント
落下したIOLのまえの硝子体を切除して、吸引管でくっつけてもちあげる
その後はIOL偏位のときのようにwoundeからだす
その後は一般的な逢着術
*PE白内障のポイント
バッグがどんどん眼底に落ちるときはネオジウム磁石をバッグの中にいれて、位置を固定させるその後はPEAして、逢着と同様の流れ
*外傷性白内障のポイント
チン小帯緩いときはニーエルリングを留置する
虹彩損傷している場合、人工虹彩を残存虹彩下に留置する
人工虹彩には3ー5mmまでの様々な大きさがあるが、徳田先生は4mmが良いとのこと
<稀少例の紹介>
・後嚢破損とwieger靭帯の区別。後者は滑らかな円形で、高齢者に認めることある
・MPさしても縮瞳してしまうことがある。原因不明
・前嚢染色の際に、チン小帯緩い人は、硝子体まで染まることもある。翌日にはなんとちゃんと染色きえる
・IOL二次挿入の際にゾンマーリング認めること多い
・marfanの水晶体脱臼を硝子体カッターでとってしまう方法。若ければaphakiaで終わらせる。大人ならばニーエルリングは必ず使用して、IOL逢着をする
・on the bag後のIOLcaptureでIOP上がった人、戻したのにまた戻った。IOLが表裏逆だとなることがあるので注意
・短眼軸15mmの真性小眼球の症例、悪性緑内障怖いのでaーvitする。IOLを2枚いれることで屈性矯正しようとしたら、眼圧上昇に伴いIOL上がってきてしまい、取り出し。その後1枚いれてもまたIOP上がるので、PIしてから、YAGで前後嚢切開してIOP下げる。YAGは複数回要した
<質問>
・チン小帯脆弱例ではin the bag sutureはしないのですか? by山口先生
→硝子体の処理せずに逢着できるからいいけど、後嚢が破損してしまった例があってからはしていないが、いい方法だったと思う
・コロボーマのIOL計算方法は? by山口先生
→わからないときは20Dくらいいれておく
・逢着糸のおすすめは? by田先生
→10ー0PVDF用いる。カワノ製作所に言えばわかる。ナイロン→プロリン→PVDFの順で強い
・術中のMP量は? by佐竹先生
→術中のMPの量は5ccに2滴くらいでaboutです
・IOLhapticsへの糸の逢着方法よくわからないです by島武謳カ、山口先生
→ホワイトボードで説明。矢津はよくわかりませんでした、ごめんなさい
→HOYAのカートリッジは糸くっつけてからセットできるので採用している。hapticsの通常通糸して結紮する丸いでっぱり部分がないIOLの場合は、大体のそれがあろう位置を挟むように2箇所で結ぶ