はじめに
中村先生は1999年1月からLASIK開始
開始当初は200件、2008年ころに1800件へピーク、それから漸減
米国でも日本と同様に件数はすくなっている
なぜか?
→4割は術後に不具合かんじている
ぎらぎら、ドライアイ、暗いところで見えにくい、視力の戻り。。。
年代
2008年はLASIK年齢は31ー33歳が一番多い
2013年には30代後半と、LASIK患者は高齢化しつつある
最近の悟り世代は保守的、またインターネット情報により堅実主義でCLでいいという人が多くなってきた
今後
LASIK希望者数の復活期待できない、また美容系大手は撤退もあり、一般眼科診療併設施設で行う
必要性
QOLの向上、CLの管理ちゃんとできない人への代替手段、各種のOpeのタッチアップ、日本の眼科が世界標準から取り残されない、次世代の眼科医の発掘。。。
統計(日本)
CL 1700万人
LASIK4万人/年 、累計150万人
LASIK診療の重要性
10年以上経過した人もいる、視機能へのこだわり強い、近視眼は白内障になるのが早い、セカンドオピニオン
屈折矯正の歴史(世界)
1936年 佐藤先生角膜前後面切開→BKになる人多くしなくなった
1981年 エキシマムlaserによる屈折矯正
1988年 健常眼にPRK
1990年 LASIK開始
*日本では近視矯正LASIKが2006年、遠視矯正は2008年からで遅かった
LASIKの方法
@初期のマイクロケラトームによるLASIK 片目10分弱
マーキング
マイクロケラトームで圧迫しながらスライス、100μmくらいのフラップ作成
エキシマムLaser20ー30秒、瞳孔中心部に照射して実質を除去
フラップ戻す
→2ー3時間後より視力回復、痛みも擦れるような痛み
AFSによるLASIK FS=1000兆分の1秒単位のパルス
コンタクトレンズのようなものを角膜に接触、FSで厚さ80μm直径8mmフラップ作成
→安全性がマイクロケラトームより高まったが高額。
参照;12μmけずると1Dの近視矯正
適応
18歳以上
6Dまでの近視 10Dでやる人もいるがムンテラ次第
遠視と乱視は6Dまで
☆円錐角膜、角膜厚薄い人は禁止
術後視力
平均1.59程度。過矯正も問題になっている。
満足度
90%くらい@中村先生の医院
合併症
ボタンホール、上皮迷入、角膜拡張症、ドライアイ
デメリット
@ドライアイ;SPK+、BUTの短縮
理由1、角膜の知覚神経は周辺から中心に向かってのびる。それを切断されるのでドライアイ
→神経は6ヶ月で基本再生するはず
理由2、角膜の変形に涙液層の変化
理由3、瞬きの減少
理由4、もともと受ける人がコンタクトレンズuserであり、ドライアイのある人が多いから
Aグレイ;夜のまぶしさ
→プラスの球面収差が増えることで、夜間の瞳孔散瞳傾向において自覚しやすくなる
近視強い人ほどなりやすい
<補足>角膜の非球面性を表すQ値の統計
→人間はー0.2くらいでprolate
→LASIKではoblateとなってしまうので、非球面照射という概念が最近提唱されている
B近視の戻り;
理由1、角膜薄くなることで眼圧で押されるため眼軸のびるから(βブロッカーで改善する人もいる)
理由2、上皮過形成
→実際のところなぜなるのかはまだ答えでていない
予防のために過矯正にしておいて、3ヶ月くらいで1.2-1.5を目指す
→10年くらいでは大体皆んな近視化してくるが、老眼も始まるので丁度いいのでは
CKeratectasia;LASIK後1年半くらいで見えにくくなり円錐角膜様の変化。0.07%程度
→予防のために角膜bedを250μmー300μmは残す。中村先生は300μmにしている
LASIKの機械
第6世代エキシマムlaserが2013年にでた
SMILE
方法;FSでレンチクル作成し、2ー4mmの傷口から抜き出す
メリット;フラップ作らないので強度強い
ドライアイになりにくい
球面収差の増加が少ない
デメリット;術後視力回復が即効ではない
→でも1ヶ月くらいでLASIKと同等になる
今後のSMILE
円錐角膜の治療にレンチクル使えるかもしれない
実際にレンチクルを遠視矯正に使えないかとインドの医師がtryして成功したそう
Phakic IOL
70カ国で40万枚以上使用
LASIK適応ない強度近視ではおすすめ(円錐角膜、乱視矯正にも使えるが慎重に)
合併症として白内障のriskある(2%くらい)
→KSーAquaPORTというレンズでは白内障になりにくいらしい
質問タイム
内皮はへるか?
→減らない
マイクロケラトームとFSでは視機能に違いは?
→実際ない