■講演内容
(1)上皮由来アラーミン分子の役割
(2)遷延性角膜上皮障害
(3)円錐角膜
(4)アレルギー性結膜疾患
(1)
・細胞からアラミーンという物質が出てくる。
細胞が壊れることで起きる自然炎症が注目されている。Hualuronan,berisicanなど様々なものがある。TLRが非常に多くの受容体となっている。
・IL-1α、IL-33について。
共通点
⇒核内サイトカイン。前駆体で分泌され活性をもつ。Popptotic caspases(caspase3,7)によりcleavageされ不活性化される。
ネクローシスした時にでるが、アポトーシスされたときは出ない。
(2)
・遷延性上皮欠損と周囲上皮の堤防状隆起。
なぜ、ネクローシスを起こした角膜上皮細胞より放出されるアラーミン分子が、実質組織に血管新生細胞診純実質の菲薄化を起こすか。
培養角膜上皮細胞をネクローシスさせる。⇒HMGB-1、IL-1α、HSP60などでる。
細胞は自分が死ぬことにより炎症を起こす。
・リコンビナントのIL-1αはIL-6を強く誘導する。細胞が死ぬとIL-6が多量に放出される。
・角膜においてはIL-1αが重要な働き⇒障害を受けた角膜上皮細胞からはIL-1αが放出される。IL-1αは実質浅層の実質細胞をアポトーシスに誘導する。IL-1αを過剰に発現させると角膜炎を起こす。
・IL-6は2つのシグナルが知られている。Classisc経路とtrans signaling
・IL-6と創傷治癒 IL-6は角膜上皮細胞を進展させるノックアウトマウスは皮膚の創傷治癒が遅れる。
・正常な創傷治癒は上皮由来のIL-1αは非常に重要。
■円錐角膜
本当の原因はわかっていないが、結合組織の異常、眼掻破行動が関係しており、アトピーは両方に関係している。掻破行動は角膜にも非常にストレスを与えている。
メカニズム
慢性的な角膜上皮刺激が角膜を菲薄化する。
角膜上皮への刺激が実質のアポトーシスを誘導している。
円錐角膜より分離・培養した実質細胞にはIL-1αの発現多い。
培養角膜上皮細胞からのalarmin分子の放出
円錐角膜はある種もMMP、IL-6多い。
アトピー発症するマウス
⇒角膜 MMP3の発現、アポトーシス起こっている。
掻破
⇒IL-1α⇒MMP-3↑、TIMP01↓
■春季カタル
アラーミン分子はIL-33。
Mechanical injuryで細胞から出てくるが、ダニ抗原などでもでてくる。
Giant papillae aopic eczemaで染まるが結膜弛緩症では染色されない。
上皮由来Th2誘導サイトカインによるアレルギー反応のひとつ、
他にTLSP(アラーミン分子ではないが、主に上皮細胞に発現)
TSLPはアレルギー性発症のmaster switchとして非常に注目されている。
IL-33は目をこすることでもでる。CLによる刺激でもIL-33はでる。