加齢黄斑変性
- 黄斑移動術について
―黄斑移動術により局所ERGの値、視力が改善
網膜色素上皮の環境が変わると、黄斑も元気になる - 治療の変遷の背景
安全に治療を受けたいという願い
PDTの必要性−視力の維持が可能
PDTにより脈絡膜の循環障害
動物実験でPDT後にIS/OSラインが消失
抗VEGFとPDTを併用すべき
PCVについて
抗血管新生(VEGFを受容体に結合させない、抗VEGF抗体など)
抗VEGFの注射は年間平均4.3回と複数回である
ベバシズマブ併用PDTは強力な効果があり、試行回数は年平均1.4回と少なくて済む
ルセンティス 視力が2段階程度改善する(ただし月1回投与)
月一回投与→3か月に1回に減量すると効果が落ちる(維持程度)
視力0.7程度なら注射のみを施行し、0.5以下ならPDT併用している
SUMMITスタディー
PDT+ルセンティス
・注射を月1やるのが一番効果的
PDTを併用すると効果が落ちる
EVEREST
・注射だけをした方が一番効果的
効果は減るが、PDTを併用するとポリープの残存が減る
VEGF-Trapについて
・可溶性VEGFと類似の抗体
VEGF−Aが血管新生に関与
プラセンタGFもブロック(PLGF)
効果がルセンティスよりも持続的
維持期に2か月間をあけても1か月と効果が変わらない。1か月毎3回+2か月毎
CRVO、DME、近視の新生血管などのスタディーあり
加齢黄斑変性の治療指針(日眼会誌116:1150−115,2012を参照)
RAPは厄介→専門の病院へ紹介すべし
近視性新生血管黄斑症
抗VEGFで治療(アバスチン)
OCTで治療効果は判定しにくい→蛍光造影検査で判断
黄斑浮腫の治療
画像診断の進歩と抗VEGF治療の参入
Vitreomacular tractionを疑う
BRVOに伴うME:ベバシズマブ硝子体注射
一度よくなった人が再発する=リバウンド
発症したばかりの人はリバウンドが多い
発症してしばらくした人はリバウンドが少ない
若い人の方が効果ある
抗VEGF治療によってNPAが増加するか?→しない
レーザー光凝固の進歩
持続性硝子体牽引をチェック(硝子体手術の適応)
最悪の結果を招かないために
糖尿病
硬性白斑の沈着
アバスチンで治療しても、広いNPAがある眼にはPCを打つべし
CRVO
70歳以上では80%が未治療なら虚血型へ
前房内VEGF濃度とフラッシュERG b/a比に負の相関あり
黄斑浮腫に対する治験
ルセンティスDME
VEGF−Trap(CRVO)
DE102ポリマー
Posurdex
ヘパラン硫酸
新生血管を阻害する可能性
レーザー誘発CNVモデル(富田先生の学位論文)
ヘパリンを投与すると新生血管が縮小
難聴とAMDの遺伝子多型の関係について
Y402H
TISSUE−Engineeringについて
最新の網膜血管評価法
超広角眼底カメラ(Optos 200°)
大腸がん―アバスチン点滴(抗癌剤の効いている人は網膜血管が細くなっている)
網膜血管径の測定
Retinal Vessel Analyzer(血管の酸素濃度も測定)
Oxymap(酸素濃度の異なる血管を色分け)
LSFG(laser speckle flowgraphy) 血流の速度を表示
Laser Doppler Velocity
The wavefront sensor
- 眼底カメラ(4秒で広い範囲を検査できる)
- 走査レーザー検眼鏡(きれいに撮れるが範囲が狭い。血管の詳細が分かる。糖尿病網膜症の早期発見が可能。)
Q、アドナ内服にエビデンスがあるか
A、分からない。カルナクリンは効く。カルナクリンには抗VEGF作用がある。
Q、AMDの治療はずっと続けるべきなのか。
A、ずっと続くが、AMDはどこかで収束する病気のはず。注射は3年ぐらいの治療が必要。
Q、抗VEGF抗体が効くということは、VEGF産生を抑える治療もあるのではないか。
A、欧米の治験があったが、止まってしまった。