眼底検査の歴史
OCTの登場と進化
Optical corherence tomography
登場は1996年
2000年には
IS‐OS(内節外節) lineとRPE(網膜色素上皮)の描出が可能に
2006年Spectral domain OCT、解像度UP、病理組織所見に近いものになってきた
OCTの原理
光波を用いた超音波断層計、干渉縞の原理(位相差による時間的遅れで位置関係を把握する)、2つの波が干渉しあい、画像を構築
OCTの正常所見について
1層ごとに詳しく説明
染色した検体の病理組織とは違い、生きた情報をリアルタイムに反映
硝子体の観察:岸のポケット(液化硝子腔はOCTで観察可能)〜様々な黄斑疾患に関与
神経線維は高反射(測定光と垂直なら強く):神経線維の厚みから左右なのか縦切なのか横切なのか推定も可能(盾は均等になる ついでに角膜)、場合によってはNFLDまでわかる
Muller細胞まで描出可能
中心がやや盛り上がった感じに見えるのは正常所見(中心は錐体が多いのでやや盛り上がるのは当然)
ヘンレの線維:斜めに走る。そのため、減衰してしまう上に描出が弱い
Azoorなど、OCTのおかげで理解が深まった(外節の病気)
最近のTOPICS
- 1IS-OS
- 2ELM(外境界膜)
- 3IS-OSとRPEの間(錐体の先端に相当)
加齢黄斑変性(AMD)
以前より、立体的に病態が把握できるようになり、治療法の開発と相まって急速に進化中。
典型的なアーチファクトについて
RPEの萎縮など
岸先生への質問
島武謳カ、その他から黄斑分離症の手術適応、OCTの正常所見、機械の原理などにつきいくつか質問があった。