・角膜不正乱視の原因
眼疾患、コンタクトレンズによる角膜変形、眼科手術後(角膜移植、白内障手術、屈折矯正手術など)など
・診断⇒ 自覚的屈折検査、角膜形状解析、波面センサーなど
・ビデオケラトスコープの臨床応用
屈折矯正手術希望者への手術適応:直乱視 ○、円錐角膜 ×、ぺルシード角膜変性 ×
・角膜後面形状解析
角膜屈折力(平均43D)=角膜後面屈折力(49D)+角膜後面屈折力(−6D)
ケラトメーターやビデオケラトスコープは前面の形状から前後面の屈折力を推定
⇒そのギャップが大きくなると推定力は低下
・屈折矯正手段とQuality of Vision
軽度の不正乱視が視機能に影響を与えているのではないか?
・波面センサーと補償光学
波面センサーで高次収差を測定し、それを打ち消す収差を観察系に加える
・不正乱視とその起源
眼球の不正乱視−角膜の不正乱視=水晶体不正乱視
・各種眼内レンズの特徴
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光学特性 |
明視域 |
術後屈折誤差の乱視に対する影響 |
非球面IOL |
良 |
悪 |
中 |
従来型IOL |
中 |
中 |
良 |
多焦点IOL |
悪 |
良 |
中 |
・IOLセレクションマップ
STEP1 角膜不正乱視の有無
高度の角膜不正乱視⇒多焦点・非球面IOLは使用すべきでない
軽度の角膜不正乱視⇒多焦点IOLは使用すべきでない
STEP2 LASIK角膜移植等の既往
角膜形状異常眼でケラトメーターを使用すると誤差が増加する理由
1. 中央と傍中央の屈折力の差 2.パワーの定義の差
3.前面より前後面の屈折力を算出 4.計算式自体の問題
STEP3 角膜球面収差
正常⇒トーリック以外はどれでも良い適応
遠視LASIK⇒球面IOLの適応
STEP4 角膜乱視
・正常眼での瞬目に伴う高次収差の経時的変化
安定型、ノコギリ型
・高次収差の経時的変化への保湿コンタクトレンズの影響
保湿コンタクトレンズでは裸眼よりもよく見える
・角膜不正乱視の治療方針
軽度 Wavefront-guided, Topo-linked refractive surgery ないし、不適応
眼鏡処方、コンタクトレンズ処方
中等度 RGPコンタクトレンズ処方、PTK
高度 角膜移植
・円錐角膜の重症度別球面コンタクトレンズ装用率と視力
中等度以上で1.0以上でる人は少ない
・角膜移植の術式による光学的特性の差
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角膜前面高次収差 |
角膜後面高次収差 |
PKP |
大 |
小 |
DALK |
中 |
中 |
DSAEK |
小 |
大 |
・不正乱視のスペクトラム
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