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・第102回 ドーナツセミナー
「明日から役に立つ眼瞼疾患の知識」
慶応義塾大学病院眼科・鴨下眼科 野田実香先生

眼窩を理解するためにはまず解剖を知ることが重要である。特に各筋肉の走行には理解が必要であり、作用方向に関連している。

眼窩形成とは美容形成とは区別され、その人本来の機能、美しさに関与する分野であり、保険診療である。

眼瞼における加齢性変化は重力に任せて下がることであるが、東洋人では代償的に眉毛を挙上する行為がみられる。老人性(腱膜性)眼瞼下垂、老人性下眼瞼内反症では本来瞼板とそれをつないでいる筋肉がずれることによる症状である。従って、瞼板とずれた筋肉をつなぎ治せばよい。

その他眼瞼下垂には原因が様々であり、(HCL、先天性、皮膚弛緩)それぞれにみあった治療が必要である。

眼瞼痙攣は多くの場合は内服薬などにより効果が認められる場合が多いが、点眼を併用したり、症例によっては手術を選ぶ場合もある。また重症筋無力症などに代表される後天性挙筋麻痺などは疾患そのものの経過が重要であり、それとともに治癒する例も多い。しかし残る場合は手術治療を選択する症例もある。

 
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