どうすれば実験するだけで論文につながらないサイクルから脱出できるか、どうやって実験器具があまりないのにクオリティーの高い論文に仕上げるか、どうすれば満足のいく留学ができるか、などについて、厳しい?Tseng先生のもとでアメリカ留学修行を積んだ報告者の視点から独断と偏見ありの報告をさせていただきました。
厳しいだけなく、人情味あふれるTseng先生のラボでは、毎朝2時間にわたりラボミーティングが行われます。
時間の無駄と感じる人もいるかもしれませんが、毎朝一定の時間を研究者が共有し、インターアクトすることによって、ひとりでは考えつかなかったことを発見でき、より深い洞察力を養うこともできます。
日本では、臨床の忙しさから、とても研究に時間などとれないという方も、毎日10分でも自分のしている、あるいはしようとしている実験について真剣に考えてみると、1週間に2時間考えるよりも、ずっと有意義になるはずです。
これは頭が実験のことを考える準備できるまで(思い出すまで)しばらく時間がかかってしまうからです。
その際、しっかり書いた実験プロトコールがあると、読み返すだけで実験のイメージが湧きやすくて、結果も分析しやすく、考察もしやすいものです。
この報告会では、実験プロトコールの書き方を概説します。
この留学で、研究に対する姿勢を学び、世界中にお友達もたくさんでき、学会に参加するのが楽しくなりました。
これからも海外留学をぜひ、皆にすすめていこうと思います。
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