- 研究の対象
研究期間中にStevens-Johnson 症候群およびToxic epidermal necrolysisに対して東京歯科大学市川総合病院眼科を受診した方を対象としています。
- 研究目的・方法
目的:SJS/TEN(Stevens-Johnson syndrome/ Toxic epidermal necrolysis)眼後遺症の進行予防および治療に関するエビデンスを創出し、予後向上のための治療指針を明らかにすることを目的としています。
背景:Stevens-Johnson症候群(SJS)、その重症型である中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、突然の高熱に続いて全身の皮膚・粘膜にびらんと水疱を生ずる急性の皮膚粘膜疾患です。発症機序は不明で致死率が高く、急性期にはICU等での全身管理が主体となります。
しかし救命したあとに後遺症として高度の視力障害とドライアイをきたし、社会復帰が極めて困難となる事が多いことが問題となっています。
本研究は、京都府立医科大学大学院医学研究科 視覚機能再生外科学の外園千恵講師を研究代表者とする日本医療研究開発機構研究費(AMED)の難治性疾患実用化研究事業の助成を受けて行われる多施設共同研究で、2015-2017年に同じ枠組みで行われたAMED研究「Stevens-Johnson症候群慢性期の診断基準・実態調査と治療法の確立」の継続研究として行われるものです。
意義:急性期治療と予後の関連、慢性期患者の実態を解明し、長期的には治療ガイドラインを作成して失明を克服することを目標としています。
当科の関わる具体的な目標としては、以下の項目が挙げられます。
1)SJS/TEN眼後遺症の重症度および進行に関する調査
2)新規治療の効果及び標準化の検討
3)眼後遺症の進行予防および治療に関する今研究の総括
研究期間は、2021年3月31日までです。
- 研究に用いる試料・情報の種類
当該患者様の病歴、治療歴、性別、年齢等。
- 外部への試料・情報の提供
上記情報をデータセンターに登録します。
データセンターへのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。
対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。
- 研究組織
●多施設研究の主任研究者
京都府立医科大学大学院医学研究科 視覚機能再生外科学 外園千恵教授
当科における研究組織
●主任研究者
東京歯科大学市川総合病院眼科 島ア潤教授
●分担研究者
東京歯科大学市川総合病院眼科 山口剛史講師、冨田大輔助教、平山雅敏助教、福井正樹助教
- お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。
その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
研究責任者:島普@潤
お問い合わせ先:〒272-8513 千葉県市川市菅野5-11-13
東京歯科大学市川総合病院眼科
電話:047-322-0151(代)
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