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臨床研究に関するお知らせ


真菌性角膜潰瘍の新しい検査の検討に関する研究への
データ提供協力のお願い


  1. 研究の対象
    2016年4月以降で東京歯科大学市川総合病院にて感染性角膜潰瘍にて治療をうける患者

  2. 研究目的・方法
    角膜感染症は、コンタクトレンズ装用や外傷、角膜移植術後などに起こり、完治したとしても、適切な治療が遅れると視機能に重大な悪影響を与える疾患です。特に真菌感染やアカントアメーバの感染は、抗生剤点眼薬などでは効果がなく、様々な病相を示し、診断に難治であるだけでなく、治療を開始するタイミングが遅れてしまう事が多く、角膜穿孔や視機能への重篤な影響を及ぼし、角膜移植が必要になる事も珍しくないです。現在のところ塗抹鏡検や培養検査が確定診断として有用な検査ではありますが、施行できる医療機関が限られている事、塗抹・培養の検体採取にも技術が必要であること、培養には1週間以上の時間が必要であり、決して簡易な検査ではないです。
    また眼科領域以外に目を向けると、真菌感染症を疑った場合、採血にて真菌の細胞壁の構成成分であるβDグルカンを測定することで、真菌感染の有無や、治療判定にも有用です。
    そこで今回我々は、2016年4月1日より2020年3月31日の間に当院にて、感染性角膜潰瘍にて受診された患者さんの涙液中のβDグルカンを測定することで、感染性角膜潰瘍における真菌・アカントアメーバの感染の有無を判断する診断の補助になると考え、臨床での有用性や治療の効果判定への応用について検討したいです。

  3. 研究に用いる試料・情報の種類
    検討項目は、細隙灯顕微鏡の所見、前眼部解析装置による角膜厚の評価、角膜の擦過・培養結果、涙液中のβDグルカン値、共焦点レーザー顕微鏡による病原菌の観察所見等です。

  4. お問い合わせ先
    本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
    ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
    また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

    照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

    研究責任者;冨田大輔
    272-8513 千葉県市川市菅野5-11-15
    東京歯科大学市川総合病院眼科
    電話番号    047-322-0151

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