東京歯科大学市川総合病院6階西病棟では「角膜再移植の要因について〜入院前の日常生活動作の関連性〜」という臨床研究を行っております。この研究は入院前の生活を分析していく事で生活背景と再移植の関係性が明らかになり、再移植になってしまう症例を減らせることを目的としております。そのため、当院で角膜再移植を行った患者様のカルテから生活背景の情報を使用させて頂きたいと思っております。
この研究は東京歯科大学市川総合病院倫理審査委員会で審査され、病院長の許可を得て実施しております。
- 研究の背景および目的
角膜移植を行った後も感染、角膜穿孔、拒絶反応などによる再移植が多いのが現状としてあります。日本は超高齢化社会になってきており、眼科領域でも高齢者、独居、視力障害のある患者がほぼ100%自宅に退院していきます。自宅に帰り沢山の種類の薬剤で点眼治療を続けていくことになります。視力障害を抱えた中で、どのような生活をおくっているのか?と疑問をもちました。入院前の生活を分析していく事で生活背景と再移植の関係性が明らかになり、再移植防止のために看護師としてできることを考えます。
- 予測される医学上の貢献および研究の意義
入院前の生活を分析していく事で生活背景と再移植の関係性が明らかにし、今後予防方法を考えるためにこの研究は意義があると考えます。
2、研究方法
- 対象者
2015年〜2016年10月までに当院で角膜再移植を行った患者様。
(1回の入院で何度か移植を行った患者様除く)
- 研究方法
医師記録、看護記録、入院時に記入して頂いている入院時質問表をもとにデータ収集を行います。患者様自身に電話や連絡を直接取ることはありません。
- 使用する情報
カルテから以下の情報を使用させて頂きますが、あなたの個人情報は削除し、匿名化して個人情報が漏洩しないように致します。
・年齢、左右、原疾患、術式、前回の移植年齢・術式・原因、視力、既往歴、日常生活動作、転倒転落アセスメントスコアーシート、点眼手技、家族構成。
- 試料・情報の取扱
患者様の情報収集を行ったデータ管理については研究担当者が厳重にナースステーションで管理し、研究終了と共に研究者が責任をもって速やかに破棄します。
- 費用
この研究により、新たな検査や費用が生じることはございません。また、情報を使用させて頂いた患者様への謝礼等もございません。
- 研究の公表
本研究の結果は院内の研究発表会や学会などで公に公開されることがあります。しかしこの研究では個人の名前や個人が特定できる情報を調査することはありません。
- 研究計画書の開示
ご希望があれば、個人情報の保護や研究の独自性の確保に支障がない範囲で、この研究計画の資料などを閲覧または入手することができます。
本研究は、現在の治療及び将来的な治療・看護の発展を目的として行っていますが、ご自身のデータが研究に用いられることを同意されない場合には、研究代表(下記)にご連絡して下さい。また、研究に同意されなくても、今後あなたの病気の治療を続ける上で、不利な扱いを受けることは決してありません。今後、少しでも良い看護が提供できるよう本研究の趣旨をご理解のうえ、ご協力頂けましたら幸いです。
お問い合わせ先:272-8513 千葉県市川市菅野5-11-13
東京歯科大学市川総合病院 tel:047-322-0151
研究責任者:6階西病棟 千葉 永子