1.研究の対象
本研究において、人への侵襲並びに介入がないため、研究の対象者は存在しないが、羊膜バンクに提供し、採取・保存された研究用羊膜を使用するものである。
2.研究目的・方法
妊娠中の母体内において、羊膜は胎児を包み込む最も胎児側の膜になります。羊膜には炎症を抑える作用や傷の修復を促進する効果などが知られているだけでなく、コラーゲンを豊富に含んだ血管のない特殊な組織であり、角膜、皮膚、血管、気管、鼓膜など様々な組織の代わりとして応用されるなど、再生医療の分野でも注目されています。
眼科領域では、角膜上皮の傷を直すためにそのまま羊膜を移植したり、羊膜の上で上皮を培養し、生体と同様の上皮を作成することが出来るようになりました。羊膜バンクではこれらの技術を広く一般に普及させ、多くの患者さんを救うために、羊膜を用いた再生医療などの臨床応用だけでなく基礎的な研究や開発も行って、本研究を通じてより優れた治療へつなげていければと考えています。本研究では、安全性や質を向上させた羊膜の患者への供給を行うため、羊膜バンクにおけるより良い羊膜採取方法ならびに羊膜保存方法の開発を目指します。
研究期間:当施設倫理委員会承認後(平成28年7月6日)〜2021年3月31日
3.研究に用いる試料・情報の種類
試料:羊膜バンクで採取した保存されている研究用羊膜
情報:羊膜提供者の情報は羊膜バンクにて厳重に管理され、本研究において個人を特定しうる情報を利用することはございません。
4.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、羊膜が研究に用いられることについて、羊膜バンクにおいて、羊膜提供者にご了承いただいているもののみ、研究利用が可能となっておりますが、改めて、ご了承いただけない場合には研究への利用は行いませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも羊膜提供者に不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
研究責任者:島普@潤
研究分担者:比嘉一成、佐竹良之
お問い合わせ先:〒272-8513 千葉県市川市菅野5-11-13
東京歯科大学市川総合病院眼科/角膜センター/羊膜バンク
電話:047-322-0151(代)
以上