今回の研究は、実際の診療に携わる医師が医学的必要性・重要性に鑑みて、計画して行うものです。この研究は当院の倫理委員会の許可を得ています。
1. 研究の意義と目的
ヒト眼球の視軸付近の光学特性はこれまで研究は十分にされておりますが、周辺視野の光学特性はほとんど知られておりません。周辺視野はこれまでの研究で、眼球の成長に重要なことが知られており、また成人してからも周辺視野は日常生活で重要かつ欠かせないものです。今回、眼球の周辺視野がどのような焦点を結び、どのような光学特性があるのかを調べるためにこの研究をすることになりました。私たちはこれまで正常な方の周辺視野での光学特性のデータを蓄積してきました。この研究を通じて、周辺視野での網膜像のぼやけが近視の進行に関与するかを解析します。
2. 方法
2009年3月〜2011年8月までに東京歯科大学市川総合病院眼科において10-12才の児童で東京歯科大学市川総合病院眼科を受診し、正常角膜眼であった方が対象となります。周辺視野の光学特性、前房深度、眼軸長、屈折値、近視の程度などデータを解析します。この研究のために追加して行う検査はありません。また、今後も通常の手術後に行う定期検査や診察以外のために来院していただく 必要はありません。
3. 研究計画書等の開示
本研究の実施に関連する資料は、あなたが希望された場合、他の被験者の個人情報保護や調査に支障がない範囲で、閲覧することができます。
4. 研究成果の公表と個人情報の保護
この研究から得られた結果は、学会で発表したり、医学雑誌に掲載されることがありますが、個人の人権とプライバシーは保護されます。各個人には、お名前 やカルテ番号とは別の研究用の番号が付けられ、データや資料はすべてこの研究用の番号によって、個人情報とは別に管理されます。研究用の番号と個人情報 (お名前とカルテ番号)の対応は連結表によって管理され、連結表は個人情報管理者の下、眼科学教室内に厳重に保管され、研究者および個人情報管理者以外は 連結表を見られないようにします。発表の際はデータによって個人が特定されないようにいたします。2015年3月末日までには、データ入力・研究解析が終 了し、学会や医学雑誌で発表される予定です。しかし、患者さんの名前など個人を特定できる情報を調査したり発表することはありません。あなたのプライバシーを守ることは、法律で義務づけられています。
この研究につきまして、患者様から研究に用いて欲しくないとご連絡いただきました場合には、データは使用いたしませんので、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。ただし、学会や論文発表後にご連絡をいただいた場合には、内容の取り消しはできませんので、ご了承ください。
5. 費用負担に関する事項
この研究によって、あなたの費用の負担は一切ありません。
6. 問い合わせ先
この研究について何かお聞きになりたいことがありましたら、いつでもご遠慮なく下記の責任医師にお問い合わせください。
実施責任者 山口剛史
お問い合わせ先:272−8513 千葉県市川市菅野5−11−13
東京歯科大学市川総合病院眼科学教室
tel:047-322-0151